医療法人山桃 矢山クリニック

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舩井幸雄先生の思い出9

2017/06/12/(月)

 人間における長所伸展とは何か。

 人間の体を守ってくれる免疫機能という人体の「長所」について考えてみましょう。免疫という言葉は一般用語になっています。免疫機能が低下すると、感染症や癌を発症しやすくなり、免疫が過剰に働くと自己免疫疾患である慢性関節リウマチや、SLE、強皮症、クローン病などの難治性の疾患が現れてきます。そのため癌に対して免疫療法が行われ、自己免疫疾患に対しては免疫抑制剤が使われています。また免疫抑制剤は臓器移植手術後の生存率を2倍に引き上げたので、現在では移植医療にはかかすことのできない薬品となっています。移植医療については横に置いておき、自己免疫疾患に対する免疫抑制剤について考えてみましょう。


 Y・H・C・矢山クリニックでは慢性関節リウマチは治癒可能な疾患になっています。リウマチは関節にウイルス、細菌、化学物質が流れ込んだために慢性に炎症が生じている状態なのです。免疫担当細胞は様々な原因が流れ込んでくるために、テンヤワンヤになって働いているのです。この時病原体を殺すけれど正常細胞もダメージを与える炎症物質(TNF‐αなど)が関節内で働いて痛みを生じてくるのです。これがリウマチの本態なので、現在行われている免疫という人体の長所を抑制する治療法は、「長所伸展」という原則にかなってないことになります。ではどうすればよいのでしょうか。


 バイオレゾナンス医学ではゼロ・サーチを使ってまずどんな原因が関節に集まっているのかを推定します。そしてそれに対応する漢方薬を主とした薬剤を服用してもらい加熱されてない食品はストップしてもらいます。またホコリ、ダニを吸わないように徹底して掃除をしてもらいます。これを出発点として歯科金属の除去も必要な場合があります。このように体のクリーンアップをやりながらリウマチの薬はできるだけ少なくし、免疫抑制剤を使いません。リウマチでお悩みの方はこちらを参照してください。その他の自己免疫疾患も同様なのです。


(参考書籍)

●リウマチがここまで治った!―ホロトロピック的アプローチで治癒した患者17人の証言 矢山 利彦編著 評言社刊

●リウマチにさよなら 片岡 信子著 舵社刊