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舩井幸雄先生の思い出11
2017/06/14/(水)
包み込みの法則…商圏にある店それぞれにある商品を全て揃え、扱ってない商品まで揃えると、圧倒的に勝つことができる。全てを肯定し、包み込めるようになることが人としての努力目標。
舩井先生の思想がしみこんだ自分を自覚する時があります。自分の中にそれまで全くと言ってよいほど存在しなかった考え方がこの「包み込み」です。全てを肯定し、包み込めるようになることが人としての努力目標と言われます。人は自分の人生がうまくいって何も問題を感じてない時は、この「包み込み」に対してソウダダヨナーという想いも持つことも可能です。しかし突然の困難、不幸、大病が現れた時に、全てを肯定しなさいと言われても、なかなかできるものではありません。舩井先生のセミナーでこの「全てを肯定する」という言葉が出たとき、ある参加者が突然質問されました。「先生はそう言われますが、自分の家族が突然事故で死んでもそれを肯定するんですか」と強い口調でした。会場はシーンとして先生の次の言葉を待っています。先生は少しの間をおいて、確信のこもった声で「そうですよ」と言われました。質問者はそれ以上何も発言することなく、セミナーは続き終了しました。この舩井先生の答えられた絶妙の間を時々思い出します。私は武道を長い間やってそれが人生のテーマの一つなので、「絶妙の間」と表現したのですが、舩井先生の平易な言葉の奥にある人生の重み、その言葉が生みだされた過程の努力苦闘の一部を垣間見たような気もします。自分が同じようなシチュエーションに立ったとき、舩井先生のような言葉の名人技が使えるだろうかと考えるとまだまだという気がしています。
医学における「包み込み」とはなんでしょう。バイオレゾナンス医学を通じてそれを考え実践してきました。次回はそれについて述べていきます。