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舩井幸雄先生の思い出15
2017/06/19/(月)
二大処世原則
「鏡の原則」・・・相手に向けた気持ちや行為がそっくりそのまま相手から自分に返ってくる。
「愛情の原則」・・・人でもお金でも情報でも愛情をもって大切にしてくれる人のもとに集まってくる。
舩井先生は「まずこちらか率先して人に好意を抱き、愛情を注ぐことが、成功と幸運を得るための第一歩となる」と『法則』という著書で述べておられます。この言葉を直接聞いたことはありませんが、今思い返してみると私の知る限りでは、先生は自らの態度でこれを示しておられました。先生がある直感能力をもつ中学生の少年と話している場に立ち会ったことがあります。先生は実に親しげに「○○○さん」と呼び、「そうですか」と丁寧な言葉を使っておられました。後で先生に「どうして少年にまで『○○○さん』と呼び、丁寧すぎると思えるほどの言葉を使われるのですか」と質問しまして、先生は笑って、「誰に対しても同じ態度で接するのがよいのだよ」と言われました。先生が他の人の批判をすることを聞いたことはありません。先生は著書で数多くの人を世の中へ紹介されていました。私もその恩恵を受けた一人ですが、中には私がその方の著書を読んだり、その方と実際に合った結果、問題が多分にあると感じたことがありました。そんな時に先生に「あの人にはこのような問題があると思います」と直言したことが何度もありました。そんな時、先生は「矢山さんのように私に言ってきた人が何人もいるよ。でも彼にもなかなかいいところがある人だけどなー」と言うのがいつものことでした。一度だけある宴会の後で「矢山さん。○○○さんと付き合うのは少し注意した方が良いよ」と言われたことがありました。その方に対して私はあまり良い印象を持っていなかったので、「はいわかりました」とだけ答えましたが、本当に先生は他の人を批判することはありませんでした。反対に横で見ていて、少しセーブして気を付けて下さいと言いたくなるほど親身な態度で接しておられました。これはなかなか及ばないところと今でも感じています。
先生は新しい情報に対して実に貪欲と言えるほど興味を持たれていました。そして有益な情報をセミナーや著書で広く知らせようとする時、必ず「これは○○○さんから教えてもらったことです」と情報源を明示されていました。「情報も愛情を持って大切にしてくれる人の元に集まってくる」の言葉通り先生の元にはたくさんの情報、それもその道のトップクラスでないと知り得ないマスメディアやインターネットにない情報が集まってくるようでした。一、二度先生の大学ノートを見せてもらったことがあります。そこにはビッシリ新情報が記されてありました。毎日新しい情報がやってくるのでノートにまとめているとのことでした。それに加えて、読んだ本のエッセンスも記されていました。先生の膨大な著書の源はこの、ほかの人に追従できない勉強があるかと感動しました。少しだけマネをしてみましたが、とても自分にはできることではないことがよくわかりました。