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舩井幸雄先生の思い出24
2017/06/30/(金)
自分個人の過去の出来事については、必然必要だったと何とか思い、それをベストにしていく努力を続ける意味は徐々にわかってきました。過去に対してはそうするしかないし、そうしていくと心が軽くなってプラス発想もまた生まれやすくなってきます。読者に皆様もやってみられてはいかがでしょうか。反対の過去の出来事に対して自責や後悔また怒りなどのネガティブ感情を持ち続けていると、心も体もうまく働かなくなってきます。癌や治りにくい病気の奥にこれが存在していることは、心身相関に理解をもった臨床医はほとんどの方が肯定すると思います。話しを戻して社会や人類レベルでの不幸な出来事についてどう考えたらよいのかは現在の私の手にあまりますので略します。
次に
マクロの視点から見て、発想しよう
舩井先生は「マクロに考えよう」とよく言われていました。反対に「ミクロに考えるとなかなか答えがでてこないよ」と言われることもありました。マクロに考える、ミクロに答える、どちらもそれまで考えたことのないアタマの使い方です。マクロに考えるとはどういうことですかという質問をセミナーで参加者の一人がされた時、「創造主の立場になって考えることだよ」と先生は答えられていました。小学生よりは中学生、中学生よりは高校生、高校生よりは大学生、大学生よりは大学院生そして平社員よりは重役、重役よりは社長と視点は上がっていきます。私が小さな無床のクリニックを立ち上げたとき、舩井先生は「かわいいクリニックだね。でもこれで矢山さんももっとアタマがよくなるよ」と言われました。「どういう意味ですか」と問うと、「どんな大会社のやとわれ社長よりも、小さくても創業社長の方がアタマがよくなるよ。それは、給料を払い、人事、対外交渉、経営、開発などなんでも全責任を負って自分でしなければいけないからだよ」と言われました。この意味は後になって身に染みるほどよくわかってきました(続く)