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舩井幸雄先生の思い出25
2017/07/12/(水)
マクロの視点から見て、発想しよう
舩井先生はこの名著「法則」の中で、マクロに見ることについて、次のように説明されています。
「物事を『線』や『面』でみるマクロの視点、つまりさまざまな事象を大きな流れの中に置いて、全体を俯瞰する高い視点からとらえてみる」
例えば、我々の視点で蟻が餌を探して地を這っているのを見れば、先に飴玉が落ちているのか、蟻地獄の落とし穴が待っているのかは一目瞭然です。前回述べたように仕事の立場が上に行くほど色々なものが見えてきますがその環境に適応していくのは大変で苦労するものです。
前の職場では勤務医だったので給料を払うことも、職員の人事も全く考える必要はありませんでした。しかしクリニックを開業してみると、これがなかなか大変でした。クリニックも無床診療所の時は、重症の入院患者さんはおらず、職員の数も少なかったので、なんとか過ごしていました。しかし癌の患者を診療するならやはり入院施設が必要、そして歯科医科を統合するには同じクリニック内で密接に連携しなくてはならないと思い立って、19床の有床診療所に歯科と食養課を併設したY.H.C.矢山クリニックを立ち上げたのでした。それ以来の出来事は、まるでドラマのように波瀾の連続でした。脚本家に話せば映画のストーリーができるでしょう。舩井先生から「何事も肯定して、感謝して、プラスに考えるんだよ」と耳に胼胝(タコ)ができる程お聞きしていたので、少しは身についていたのか、なんとか乗り越え、乗り越えて今日まで歯科医科統合、バイオレゾナンス医学を続けて来られました。
先日、科学者で実業家で算命学という運命学の大家である五日市剛さんに鑑定をしてもらったところ、「よく元気に生きていましたねー。普通なら、大病、挫折、下手をすれば死んでいてもおかしくない」と言われました。これも「マクロの視点」を舩井先生から伝授されていたからと感謝しています。