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クリーンアップメディスンが始まる6
2018/03/23/(金)
なぜなぜ…なるほど…どうする
65年間生きてきて、多くの人、多くに患者を診てきて、人には「なぜなぜ」を問う人と、問わない人がいることにやっと気が付いてきました。この文章を読まれているあなたはどうでしょう。病気になって「なぜ自分はこんな病気になったのだろう」と疑問を発する人は、治りが良い傾向にあるようです。それは、私と合性が良いせいもあるでしょうが、病気の原因を取り除くための生活習慣の改善がスムーズにできるからです。反対に「なぜなぜ」の疑問を発せずに、症状のみを訴える患者はなかなか治っていかない傾向にあるようです。
人は全治全能の神ではないので、すべての「なぜ」に対して答えることはできませんが、自分自身の人生のテーマについては「なぜなぜ…なるほど…どうする」を持っていたい。リウマチという難病について「なぜなぜ…なるほど…どうする」を持ち続けた結果、リウマチが治るようになったことは述べました。
Y・H・C・矢山クリニックには時々見学に来てくれるドクターがいます。私はそのドクターの専門分野について「なぜなぜ…」を質問してみます。その時返ってくる言葉にそのドクターの思考の作法が現れてくるようです。
例えば、
問い「リウマチの関節はなぜ痛みというシグナルを発しているのでしょうか」
答え「炎症が起こって、発痛物質が生じているからです」
問い「どんな炎症でどんな発痛物質が生じているかはもちろん御存じだと思いますが、なぜ炎症が生じているのでしょうか」
答え「それは炎症の原因が関節に入ってくるからです」
問い「炎症の原因とはなんですか。そしてなぜそれが関節に入ってくるのですか」
答え「ウイルスやある種の細菌、また化学物質などがリンパ球を刺激し、炎症を引き起こしているという説があります」
問い「リンパ球を主とした炎症が生じていることは間違いありません。でもそれは結果ですよね。兵隊が激しく戦っている、それは兵隊が気が狂って大暴れしているのではないですよね…」
答え「それはそうですが…。とりあえず兵隊であるリンパ球が大暴れしているのを納めないと痛みという症状が患者さんを苦しめているので…」
問い「それが世界で行われているリウマチの治療ですよね。医療というものは、患者さんの苦しみをとりあえずでも軽減するのが仕事であると割り切るという考えがあってもよいと思います。しかし、原因が取れれば、リンパ球による炎症が終了していくとは考えられませんか」
答え「それはそうでしょうが、どんな原因が関節に入っているかを知る方法が現在の医学では知られていないので原因を特定して排除する方法がありません…」
問い「では原因を推定することができる方法があって、それを使えばすぐにその場で全く患者さんに苦痛を与えることなく、原因を推定する方法があって、次にその原因を取り除く方法があるならどうしますか」
答え「そんなよい方法があるなら自分もやってみたいです」
このようなやり取りをして、私がゼロ・サーチを使ったバイオレゾナンス法による診察をしているのを見学していただくことになります。Y.H.C.矢山クリニックには、癌、難治、難治症、生活習慣病まで様々な患者さんが来院されます。私は、患者さんに原因が取れれば治っていきますよと言いますが、原因が取れればすぐに治っていく人と、なかなか取れなくて何度も症状を繰り返す人がいます。リウマチの患者さんは、関節の痛みという切実な自覚症状があるだけに治るための生活環境の改善を熱心に行い、その結果治っていくのです。